ファッションに大きな影響を与えたデザイナー『Martin Margiela』の歴史〜コレクション編3〜
までを紹介してきました!
1996S/Sから紹介していきたいと思います。
1996S/S
このコレクションではマスクを被り胸元があいた服とTabiのソールにテープを巻いて歩くモデルが印象的で服には撮影した写真を騙し絵として服にプリントする面白いデザインも際立ちました。
1996-97A/W
マスクは半分塗装された顔に置き換えられ、梯子状のナイロンストッキングがマルジェラの代表的な足袋ブーツの上に着用されました。
これらのスタイリングのディテールに彼の遊びがありますね。
パンツは幅が広く、ベルトはさらに広く、手袋は袖のように長く伸びました。
1997S/S
解剖と再建
マネキン人形の代名詞でメーカー名”Stockman”(ストックマン)をテーマに活用しました。
パターンペーパー製で作られたジャケットや固定されたレイヤードルックが特徴的でした。未完成の生地が不規則なヘムラインのドレスに変身しました。これまでのモードに対するアンチの提唱のようです。
プリントの一番下には「セミクチュール」という言葉が印刷されており、衣服の製作に関与する匿名の手を思い出させます。
またマルジェラの新しいライン、コンテンポラリーラインにあたる”6″ライン6が誕生しました。
これがのちの”MM6″となっていきます。
Hermes Creative Director :1998-99AW~
この年マルジェラは馬具工房から始まったパリの老舗ブランド”Hermes”(エルメス )のクリエイティブディレクターに就任することになります。
大手のメゾンブランドが一斉にクリエイティブディレクターを変更する動きがあったこの時代に1998年~2003年までマルジェラ本人のブランド”Maison Martin Margiela”(メゾン・マルタン・マルジェラ)と並行してレディースのプレタポルテを12コレクション発表することになります。
“Hermes”の伝統的な技法とイメージを尊重しながらよりシャープにミニマリストたるマルジェラの良さが十二分に出ていると思います。
今では”MARGIELA THE HERMES YEARS”という本が出るくらい重宝されています。
1997-98A/W
3つのショーを開催できるのに、なぜ1つのショーを開催するのですか?
このショーでは、モデルがレピュブリック広場の3つの小さな会場を白いバスで往復しました。
このコレクションは、前シーズンのドレスメーカー形式のトップスの新しいバージョンと、衣服の構成と素材へのより明確な言及を特徴としていました。 パターンペーパー製のジャケット、目に見えるしつけ縫い、文字通り部分的にピンで留められたレイヤードルックがありました。 片腕の非対称の衣服は、未完成の印象を与えました。
1998S/S “Flat Garment”(フラットガーメント)
白衣の男性がオークションのようにハンガーに衣服をかけ、ショーに招待された観客に 「身に着けていないとき、これらの部分は完全に平らです」と汲み取らせました。モデルの衣服を示すビデオも再生されました。
「着用していないとき、これらのピースは完全に平らです」と、白衣を着た男性がオークションのようにハンガーに衣類を提示したこのコレクション。
フラットガーメント期と呼ばれることもあります。
フラットガーメントは日本語に直すと「平面」という意味があります。
マルジェラは工場から畳まれて納品された服からインスパイアされ平面服を作りました。
ハンガー にかけて肩まで平面的に見ることが出来てます。
マルジェラは大人サイズに拡大された人形のワードローブを再現しました(ドール期)。
このシーズンでの課題は立体ではないときに完全に平らになるような二次元の衣服の作り方だったという。
1998-99A/W
マルジェラは服のすべてにこだわっていました。
このシーズンの服がどのように作られどのような形をとりどのように販売されたか。
彼の焦点は衣服。
同年春のシーズンから2年連続してライブモデルなしで上映しました。98A/Wではスタイリスト,
“Jane How”(ジョンハウ)によるマリオネットが登場しました。このコレクションの最も印象的な作品はマルジェラのシグネチャーパゴダスリーブでプラスチックで包まれたルックスでした。
続きは99S/S~