世界の天才デザイナー『Raf Simons』の歴史〜コレクション編3〜
までの“Raf Simons”細かく解説してきました。
00AWを最後にRaf Simonsはある行動に出ます。。。
Raf Simons の活動休止
00Awを最後に1シーズンブランド”Raf Simons”の活動休止を発表します。
理由としては
- 自分自身のクリエーションにしっくりきていなかったのです。すこし考えたかった
- 休養期間
- 会社の内部構造を立て直す
などが挙げられた。
2000年10月からウィーンの応用美術大学でやく5年間ファッションを教えることになります。
さらにこ休養中にベルギーのメーカー”CIG”と協力体制を作流ことに成功。
2000-01A/Wからデザインチームを作ることになります。
2001-02A/W “Riot Riot”
新たに始まった”Rafsimons”のこのコレクションは都市型の過激派コレクションでした。
このショーはたくさんの煙と閃光での演出があり場所は湿度の多い寒い倉庫で行いました。
ボンバージャケット、フード、ストライプタートルネック、ズボンなどの特大サイズのものがすべてのラインナップの大部分を構成し、多くのモデルの顔にスカーフが3重に巻かれています。
このショーは形だけでなく、強迫観念、激しさ、真正性も表現しました。
ソニックユースアンドジョイディビジョンコンサートのフライヤー、クリスチーネFの映画ポスター、写真、などが無作法な方法で衣服に貼り付けられていました。
このコレクションは “Riot期”と呼ばれています。
アメリカで有名なラッパー”Kanye West”(カニエウエスト)のようなファッションアイコンがラフシモンズ などのアーカイブを着用し価格が高騰してますよね。
このコレクションのカモMA-1は最大で約500万で取引されていました。笑
2002S/S “WOE ONTO THOSE WHO SPIT ON THE FEAR GENERATION THE WIND WILL BLOW IT BACK.”
“WOE ONTO THOSE WHO SPIT ON THE FEAR GENERATION THE WIND WILL BLOW IT BACK.”
このコレクションのテーマは”恐怖の世代に唾を吐く人への災い…風が吹く”
モデルたちは白と赤での配色で頭と顔を覆い裸足で歩きました。
彼が表現したかったのは、”自由に戦う世代” ”理想主義的な若い男性”であり2001年の9.11のテロが起こるときにはすでにこのデザインと構成を考えていたのでしょう。
このコレクションは”テロ期”とも呼ばれます。
“ASAP Rocky”率いる”ASAP Mob”の曲”RAF”のMVの始まりはこの02S/Sのサンプリングがありました。
2002-03A/W “Virginia Creeper”
このコレクションは自然が豊かな場所で開催されました。自然の壮大さを表現したコレクションです 。
このコレクションは自然が持つ”美しさ”と”脅威”。この二元性を表現した名作です。
シーズン名である”VIRGINIA CREEPER”は”アメリカヅタ”という意味で、アメリカヅタは美しい実をつけますがその実には毒があります。自然というテーマに沿ったカラーリングをしているのも特徴的です。
”ヴァージニアクリーパー期”と呼ばれています。
2003S/S “Consumed”
このコレクションは”consumed”(消費)をテーマに黒のコレクションを発表。
ハーネスのようなベストはキャンプ風のポーチとタバコを入れるための特別なコンパートメントを持っており、ジャケットとズボンは実用的な感じで大きくカットされていました。
このコレクションは 芸術家”Ashley Bickerton”(アシュリービッカートン)へのリスペクトが捧げられていて、彼の自画像を含む写真がプリントされた白いボンバージャケットは、ラフシモンズ の友人で芸術家の”Peter de Potter”(ピーターデポッター)と共同で作られました。ファッションとアートを組み合わせるラフシモンズ の特徴がでています。”消費者期”と呼ばれています。
2003-04A/W “Closer”
このコレクションの題名”Closer”は、イギリスのバンド”JOY DIVISION”(ジョイディヴィジョン)のアルバムの名前です。
”JOY DIVISION”(ジョイディヴィジョン)はボーカルの自殺により活動中止になりましたが残ったメンバーで新たに”NEW ORDER”(ニューオーダー)を結成しました。
その”NEW ORDER”(ニューオーダー)の代表的アルバム”Power corruption & Lies”(権力の美学)のCDジャケットをプリントしたモッズコートやパーカーが話題になりました。”クローサー期”と呼ばれています。
2004S/S “May the Circle Be Unbroken”
このコレクションは”Hermann Hesse”(ヘルマン・ヘッセ)の小説”Siddhartha”(シッダールタ)をテーマにしたシーズンです。
独特な世界観のプリントとRafsimonsの特徴でもあるフード使いがたまらないコレクションとなりました。
小説”Siddhartha”(シッダールタ)は釈迦の意味です。このコレクションは”宗教期”と呼ばれています。
2004-05A/W “Waves”
このコレクションは、さまざまなドロップアウト文化をを参考にしています。
次回 05SS~解説していきます。