1963年の第1次アニメブームから数えて、今では「第4次アニメブーム」の時代だと言われています。
そんなアニメの世界で鬼滅の刃に引き続いて、大きな話題を読んでいる呪術廻戦について今日紹介していきたいと思います。
作者『芥見下々(あくみげげ)』
1992年生まれ、岩手県出身の漫画家2014年『神代捜査』でデビュー。
現在2020年でまだなんと28歳。天才的才能ですね。
作者の自画像は一つ目の猫。そのため読者からは「単眼猫」の愛称で呼ばれる事も多いそう。
読み切り作品
- 神代捜査(少年ジャンプNEXT!! 2014 vol.2掲載)
- No.9(少年ジャンプNEXT!! 2015 vol.2掲載)(週刊少年ジャンプ2015年46号掲載)
- 二界梵骸バラバルジュラ(週刊少年ジャンプ2016年44号掲載)
連載作品
- 東京都立呪術高等専門学校(呪術廻戦の前日譚)(ジャンプGIGA 2017 vol.1 – 2017 vol.4 連載)
- 呪術廻戦(週刊少年ジャンプ2018年14号 – 連載中)
そして、今回ご紹介する呪術廻戦は、人間の負の感情から生まれる化け物・呪霊を呪術を使って祓う呪術師の闘いを描いた、ダークファンタジー・バトル漫画の呪術廻戦。
2020年11月時点でシリーズ累計発行部数はなんと1200万部を突破しているそう。すごいですね。
呪術廻戦のコミック
シリーズ累計発行部数が、物理書籍版、電子版あわせて1000万部を突破したことを、公式Twitterにて発表。
コミックは2020年10月までで、13巻まで刊行されており、加えて本編の前日譚となる『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』も発売中となっている。
ストーリー
簡単なあらすじ内容を解説。
主人公は虎杖悠仁(いたどり・ゆうじ)。この漫画のキャラは漢字が難しい。
虎杖悠仁は、一般的な高校生よりも並外れた運動神経の持ち主。病院で育て親の祖父が「オマエは強いから人を助けろ」「大勢に囲まれて死ね」と言った後他界する。
ある日、学校で都市伝説となっていた布と札で包まれた怪しげな箱を拾う虎杖。
そこに伏黒恵(ふしぐろ・めぐみ)という呪術師を名乗る青年が現れる。
その呪物は両面宿儺(りょうめんすくな)と呼ばれる凶悪なバケモノの一部でできていた魔除けであり、触れただけで死に至る呪いである、と伏黒恵は警告。
しかし、箱の中はすでにオカルトサークルの部員の手に。
オカルトサークルの部員が札を剥がし開けてしまう。そこには人の指が。
学校中はバケモノたちで溢れかえり、呪い退治を専門とする伏黒恵も苦戦する。
虎杖も参戦するが、呪力(呪い)には呪力(呪い)で対抗する術しかなく、もちろん惨敗。
祖父の言葉を思い出し、
オカルトサークルの部員を助ける為、虎杖は呪力を得ようと「両面宿儺(指)」をなんと食べてしまう。指を。
虎杖悠仁は両面宿儺に肉体を支配され、圧倒的なパワーを得る。
普通の人間であれば精神まで両面宿儺に支配されてしまうような状況であるが、何故か虎杖悠仁は両面宿儺を抑え込んでしまう。精神力が強いことがこの漫画のキーポイントですね。
呪物を飲み込んだ虎杖悠仁は、本来なら「呪い」の対象として駆除されるはずだったが、精神を虎杖が支配していた為「両面宿儺の器」として生かされることとなる。
そして虎杖悠仁は伏黒恵たちと共に呪術高専にて呪術の教育を受け、バケモノが持っている両面宿儺の全てのパーツを探し出していく。
といった内容が『呪術廻戦』の簡単なあらすじ。
キャラクター紹介
この呪術廻戦では、特にバトル描写が高評価を受けている。
一人一人の個性あるバトルスタイルが魅力の一つである。
しかし私が一番お勧めしたいところは、絵の技術力の高さと個性あるキャラクターである。
虎杖悠仁
主人公はノリがよく素直で人懐こい性格で、誰に対してもフレンドリーに接している。その結果一風変わった相手ともすぐ打ち解けたりする。呪術高専の先輩たちと接して、短時間で「善人」「呪術師には珍しい根明」と評価されている。
身体能力は元々高かったが、呪力を得てからさらに攻撃力が増した。加えて相手に合わせた打撃の組み立て、地形の積極的活用など、近接格闘における戦闘センスは突出している。歩き方(重心)を見ただけで彼女の強さを見抜くなど、洞察力も秀でている。
通常遅れるはずのない呪力の流れが虎杖の速すぎる身体の動きに追いつけないという事態が発生し、微量の呪力を纏った拳が当たった時と本命の呪力が流れた時の二回分のインパクトが生まれた「逕庭拳」(けいていけん)という技となる。
伏黒恵
基本的に冷静かつ生真面目なタイプで、他人には素っ気なく見える態度を示すことが多い。
しかしカバー裏のおまけコーナーや公式ノベライズでは虎杖や釘崎のカラオケや買い物に同行しており、意外と付き合いは良いのかも。
エンディングでは虎杖や先生もダンスしていますが、伏黒はただ歩くだけ。ナルトで言うサスケポジションでしょうか。
戦闘では自分の影を媒体とした式神を使うが、呪術師本人である伏黒の身体能力もそこそこ高く、式神と連携を取りながら相手を追い詰めていくという戦闘スタイル。
ただし、後述の術式を使えるように両手を常に空けておく必要が出てきたため、近接戦闘がさほど得意ではない。両手を空けたまま武器を持ち歩く方法を見つけてからは、武器も使用するようになった。
戦闘センスは、呪いの王・宿儺でさえ評価するほどに高く、宿儺曰く「虫レベルの特級呪霊相手くらいなら勝ち目はある」とのこと。
戦闘中に限界突破し、新たな戦闘スタイルが生まれるシーンもあり、今後さらに強くなっていきそうですね。
釘崎野薔薇
釘崎野薔薇とは、主人公虎杖の同級生で呪術高専に所属する1年生。
良くあるふわふわとしたかわいい妹キャラとはほど遠く、性格は男勝りでサバサバしており、とにかく強気。そういうところがこの漫画のいいところでもあります。
自信家でネガティブな一面を見せることは少なく、芯の強さを感じる人物です。
元々は地方の田舎生まれであり、上京前から釘や藁人形を用いた術式「芻霊呪法」の使い呪術師として活動。
芻霊呪法は格上である特級相手にも有効であり、釘崎は入学以降即戦力として活躍しています。
地方の田舎出身であり、幼少期から田舎の排他的な価値観を理解できなかった釘崎。釘崎は自分が自分であるために、自身を縛る故郷を離れ、東京にある呪術高専への入学を決意します。
五条 悟
呪術高専1年担任・特級呪術師。28歳。
"最強の呪術師"と呼ばれ、呪術師からも呪霊からも恐れられています。
いつもは、黒い布やサングラスで目元を覆っているが、外すと相当のイケメン。布を取った瞬間の五条先生に一目惚れした女性読者は多いはず。
一見チャラチャラしていて掴みどころがなく、保守派ばかりの上層部を嫌っています。
上層部の仕組みから変えていきたいという思いから、若く優秀な呪術師を育成するため教鞭を取りました。
無限を現実に創る術式「無下限呪術」と、術式を視認する特殊な目「六眼」を併せ持つ。
狗巻棘
狗巻棘(いぬまきとかげ)。狗巻棘とは、虎杖たち1年生の先輩にあたる呪術高専東京校の2年生。
2年生ながら準1級を有する呪術師です。
狗巻家の末裔であり、言葉に呪いがこもる“呪言”を術式に持つ呪言師。
普段は不用意に人を呪わないように安全を考慮して、語彙をおにぎりの具だけに絞って会話をします。
狗巻もその可愛らしい容姿とおにぎりの具のみで会話する圧倒的な個性から人気を集めています。
七海建人
七海建人(ななみけんと)。
七海建人とは、「呪術高専→サラリーマン→呪術師」という異例のキャリアを歩んだ一級術師です。
「労働はクソ」だと考えており、労働時間内に呪霊を祓うことを最優先として行動します。そのため定時の6時までに戦闘を終わらせ、帰宅しようとする場面も。
しかし労働嫌いである一方、呪術師としての適性は抜群。七海の術式は特級呪霊を単独で退けるほどの力を持ち、呪術師界でも一目置かれている存在です。
五条とは正反対のクールな性格ですが、後輩には的確なアドバイスを与えたり、仲間が傷ついた時には闘志を剥き出しにするなど、情に厚い一面が多々見られます。
魅力のエンディングムービー
アニメ『呪術廻戦』のEDムービーがこちら!多国籍バンドALIの「LOST IN PARADISE feat. AKLO」という曲なのですが、ノリノリのダンスナンバーに合わせて踊るキャラたちがたまらなく可愛い…!ファンからは「めちゃめちゃカッコイイ」「オシャレすぎる」と感嘆の声が上がっています。アニメだけでなくEDムービーもあわせてお楽しみ下さい!
まとめ
『呪術廻戦』は、王道バトル漫画にオカルト要素が加わり、通常の少年漫画とは少し外れたところにあります。
「呪い」と「死」を真っ向から描いた物語は、ときには容赦なく読者を打ちのめしますが、「領域展開」を最大限まで使った戦闘シーンや既に完成された世界観は非常にダイナミック。TVアニメ化によりさらに多くのファンを獲得するはずです!
少し粗削りな部分もありますが、それ以上にダークな魅力が際立つ人気上昇中の本作。古本屋『もったいない本舗』のスタッフも今イチオシの漫画です。果たして『呪術廻戦』は"ポスト鬼滅"となるのでしょうか?原作コミックの圧倒的描き込みとTVアニメの躍動感、ぜひあわせて楽しみましょう!